才媛リンゴ
凛とした直線と、ふんわりした曲線。
オブジェクトみたいに気持ちいい緊張感とサイズ感の、
林檎のシュガーポット。
真ん中の木の軸は、フタを開けるとお匙です。
毎日のなかに便利さと楽しさを、そんな「ttyokzk ceramic design*」からのご提案。
*タツヤオカザキ セラミック デザイン
身ごなし、きれい
フタの真ん中から、木のお匙の軸が覗く
かわいらしいシュガーポット。
MoMA(ニューヨーク現代美術館)の表参道ショップにも
ころんと並んでいます。
中が宙空で、軽く持ち上げやすいフタは、
裏側が、木軸の穴にむかう漏斗状になっています。
この傾斜がポイント。
スプーンの柄が傾斜の中に触れれば、
そのまま普通にふたをするだけで、
お匙がすうっと真ん中の穴に戻ります。
またフタを開けて、閉じる。またまたススス。
つい、リピートしてみたくなりますよ。
よく、こんな器はスプーンがはみだしたり、
浮いたフタを直すのが少しだけ面倒ですが、
スマートにさっと使って、いつもきれい。
見た目も、身ごなしもきれいなリンゴです。
気持ちいい五角形
側面の五角の形は、リンゴの花の五弁の形から。
リンゴを真横に切ると現れる、あの星形の軸の数です。
この五角形、自然界のあちこちに存在している
美しい「黄金比」の法則を含んだ図形ってご存知でした?
この五角形の面取りは、たんにビジュアルの良さだけではなく、
「ちょっと取って」そんなときに、手がつかみやすい
使いやすさの形でもあります。
陶器のやわらかさを合わせ持つ、半磁器ならではの優しい色。
主張しすぎず、それでも印象的な存在感が素敵です。
シュガーのほかにも、ハーブソルトに粉チーズ、
何を入れてそばに置きましょう?
大切な誰かに贈るのにも、にっこりおすすめです。
|
材質 |
サイズ |
シュガーポット本体 |
半磁器 |
w75×d71×h100mm |
スプーン |
木(サオ) |
w21×d17×h95mm |
ふたの裏側には成形上必要な小さな穴と、丸い仕上げ跡があります。
天然木のため、木目、色に違いがあります。また、手作りのため形状も少しずつ異なります。
Starry Message 「きれいに使うコツ」
やさしい質感のポット本体は、器と磁器の性質を持つ半磁器に、白い釉薬を化粧させて、洗練されたマット調に仕上げています。普通にお使いいただけますが、美しさをキープするために、ちょっとこんな一工夫をどうぞ。
◆本体
水分・油分を含むものの保存容器としては適しません(マヨネーズやジャムなど)。また、密閉性はありませんので、お茶やだしなど風味を損なう物にも適しません。
ごくわずかな吸水性のある半磁器は、汚れの放置や付け置き洗いで、色などが沈着する可能性があります。手早く洗浄後、よく乾燥させてからご使用または収納してください。なお、食器洗浄機は、欠けや匂いなどの原因になることもあり、当店では手洗いをお勧めしています。
◆木のスプーン
木匙はウレタン塗装。使用をへて少し白くすすけてきたときは、ティッシュにちょっぴりサラダ油・オリーブオイル等を染み込ませ、拭くように塗うと、すすけた感じをおさえられます。
Message -
"たとえば工業プロダクトは、様々な技能を持つ方々がチームでデザインを考えます。要素はマーケティングから環境まで多彩です。とてもデザインらしい仕事ですが、私の場合は、個人で全部に関わりたい欲求が強いのだと思います。陶磁器という素材は、その特性がとても面白い品だと考えます。プロダクトとしてある程度量産もできますし、なにより、古くから人間の生活とフィットする素材ですよね。
モノ作りについては、北欧デザイン好きの恩師の方々の風を受けたかもしれません。例えばフィンランド人の質素を重んじられる傾向は、日本人との共通性があるとか。その上で、私は日本人なので、日本の生活、食を意識してデザインします。それが現れるかもしれませんし、私自身、少しは意識しているのかもしれませんね。
品々は、楽しい、面白い、かわいい、使いやすい、などの要素が入ったものを作り続けたいと思っています。普段遣いの道具として、いつもそばに置いて使って頂ければ、それ以上嬉しいことはありません。"
岡崎 達也
- 1976
- 愛知県生まれ
- 1999
- 愛知県立芸術大学デザイン工芸科 陶磁専攻 卒業
陶磁器メーカーデザイナーを経て、独立。
MoMAデザインストア表参道店をはじめ、国内外各地のギャラリー、インテリアショップ等で販売。国内外の美術館、
ギャラリー等で展示多数。国際陶磁器展美濃、工芸都市高岡クラフトコンペ、日本クラフト展等に出品など活躍中。
愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学 非常勤講師。