【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2022.7.6

「わんちゃんに食べさせてはNGな食材、夏に取り入れたい食材について」

今年は梅雨があったの?ってくらいに暑くなりましたね。こうなると食欲不振など多くなりますが、みなさまのパートナーはいかがでしょうか?
今回は食のお話。食べさせてはNG、または多く取り入れたい食材についてお伝えしますね。

《食べさせてはいけない食材》

これはもうほとんどの方がご存じだと思いますが、いくつか危険なものをあげますね。

・ タマネギ、ネギ類:貧血、溶血性貧血、血色素尿、嘔吐、下痢、元気消失など。
・ トマトのヘタ、青いトマト、ジャガイモの芽:嘔吐、下痢、胃腸炎、めまい、意識障害など。最悪、死に至る。
・ チョコレート、ココア:興奮状態、ふるえ、多尿(尿失禁)、不整脈、運動失調、嘔吐、下痢など。最悪、死に至る。
・ 生の肉、魚:病原性細菌により、食中毒や消化器障害の恐れあり。
・ 生の白身:ビオチンとだけ結合するアビジンという物質が胃でアビジンと結合し腸からのビオチン吸収を阻害(ビオチン欠乏症)。皮膚炎、成長不良。
・ 骨:誤飲や歯が折れる、欠ける、生の場合は病原性細菌による食中毒や消化器障害などのトラブルが生じやすい。
・ ぶどう(生、ドライ): 嘔吐、下痢、急性腎不全、食欲不振、元気消失など。
・ はちみつ:まれに「ボツリヌス菌」が入り込むことがある。1歳未満の子犬子猫はNG。
・ キシリトール:嘔吐、虚脱、運動失調、痙攣発作、低カリウム血症、肝機能障害など。
・ 香辛料:刺激が強く、下痢になることも。一部ハーブ療法として使用するものもあり。

上記は個体によって、ほんの少量でも反応が出てしまうことがありますのでうっかり口にしてしまわないよう注意してくださいね。





《夏に取り入れたい食材》

それぞれの食材の特性を中心に有効なもの、ほんの一部ですが紹介しますね。

・ 鶏胸肉:疲労回復に。ただし体を温める特性があるので与えすぎ注意。冷やす食材と一緒に。
・ 豚肉:疲労回復に。
・ 馬肉:体を冷やす特性あり。
・ 豆腐:タンパク源。冷たいので食べやすい。
・ きゅうり:水分補給に。また囓ることでストレス解消や歯のケアにも。
・ トマト:水分補給に。ジュースにしてもいいし、加熱すればリコピンの吸収率アップ。
・ 大葉:殺菌作用、食欲増進。
・ しょうが:殺菌作用、食欲増進。
・ ニンニク:滋養強壮として少量。
・ すいか:水分補給に。ただし糖分があるので与えすぎ注意。





どれも私たちが夏場に口にすることの多いものなので、お手軽かと思います。
手作りごはんの場合にはしっかりとした知識が必要ですが、間食やトッピングとして少量与える程度であれば、あまり神経質に考えなくてもよいでしょう。
ただしパートナーの体調などは観察するようにしてくださいね。

どうやら例年よりも酷暑になりそうな今年。みなさまもパートナーもくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。



加藤ゆかり先生は、パートナーであるオーストラリアン・シェパードの女の子Alana(アラナ)と共に
セミナーやイベントなどで活躍中。
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