【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2019.1.9
冬太り対策について
自身の経験から、「人と犬との心・体・行動のホリスティックケア」を中心に、
犬とのよりよい関係作りをサポートする加藤ゆかり先生。
第2回目は、冬太り対策についてご紹介して頂きました!
この季節はクリスマス〜お正月とお休みやごちそうが続いて、人間も犬も体が重くなりがちですね。
寒さに備えて脂肪を貯め込むという、そもそも備わっているものもあるのでうっかりしていると大変なことに。
今回はそうならないための予防と対策をお伝えします。
まず食事ですが、単に減らすことは体を作る・エネルギーを産出することに支障をきたしますし、
満腹感が得られないと行動にも影響が出てきます。
犬が満足する“与え方”を工夫してみましょう。
例えば、
1.ドライフードを知育トイなどに入れて与える、その知育トイ(または器に少量入れる)を室内の各所に隠す。
⇒食糧を自分で探す・獲得するという本能を満足させることが期待できます。
また嗅覚を使うことで脳活にもなります。
一カ所にとどまらず動くので多少なりとも運動になります。
2.ウエットフードをコングなどに詰める。
⇒時間をかけて食べるので早食い防止になります。
ヘルマンのシリーズは単一たんぱく質なのでローテーションで楽しめますよ。
次にお散歩(運動)ですが、外は寒いからお散歩は早く切り上げたい、
雪が降ったら出たくない...という方も少なくないでしょうから、“質”を見直してみませんか?
1.お散歩コースの中でエクササイズを取り入れる。
⇒ゆるやかな坂道や階段は筋力アップに役立ちます。
階段に前脚だけ(または後脚だけ)乗せて数秒静止することで、体幹やバランス感覚を強化します。
いつものコースを逆回りに歩くことも刺激になります。
お庭があれば雪の上で遊ぶこともよい運動になります。
いずれも外に出る前はプレイズタッチをして体を元気にしてからいきましょう。
また雪などで濡れた場合には速やかに乾かしましょう。
2.室内で出来ることを。
※注意※ 疾患がある、疑いがある、などの場合には獣医師に相談の上行なってください。
⇒PULLEでの遊び。
・引っ張りっこは四肢の筋力や体幹を強化しますし、遊びとしても満足感が得られます。噛むことで顎の強化になりますし、口を使うことで吠えなどの軽減が期待出来ます。
但し、人が左右上下に振り回すようなことは首を痛めますので避けましょう。
無理なく前後に引いてください。
・レトリーブは滑らない床の上であれば小スペースでも出来ますが、興奮しやすい子であれば、
輪投げのようにポールや三角コーンに入れるという方法もあります。
LIKERをバスケットに入れることも応用できますね。
⇒スラローム(ジグザグ歩き)
滑らない床の上に三角コーン(ペットボトルなどでも可)を均等に配置し、そこをジグザグに歩くことで柔軟性がアップします。
⇒障害物
フラフープや丸棒などを置いてその上を歩くだけのシンプルなものですが、足を上げる(関節の曲げ伸ばし)運動になります。
などなど意外に室内で出来ることで有効な方法があるのですよ。