【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2020.3.13
「抜け毛対策」について
冬から春への変わり目、「抜け毛」でお悩みの方は多いことと思います。
今回はその対策法についてお伝えします。
(あくまでも季節的なもので病的なものは除きます)
《抜け毛の予防?》
季節的に抜けるというのは、生え変わり、なので、抜けないようにするということは難しいですよね。
またこの場合に抜けるのは“ダブルコート”という生え方の“アンダーコート”という綿毛の部分になります。
なのでプードルやヨークシャーテリアのような“シングルコート”の犬種では、モコモコと抜けるようなことはありません。
アレルギーの方などがプードルなどを迎えることが多いのはこのような理由からのようです。
ですので、「抜ける」「生え変わる」はほとんどの犬を迎えたら、もれなくセットでついてくるものと覚悟しましょう。
《対策法1-ブラッシング》
まず有効なのはブラッシングです。
抜けている=死んでいる毛なので、速やかに取り除いてあげましょう。
残しておくと毛玉や蒸れて皮膚炎のもとにもなってしまいます。
一度に撫でるように、ではなく、部分的に少しずつですと、絡まって引っかかることもないので安全です。
毛先の絡まりをほぐしてから、少しずつ抜け毛を取り除きましょう。
ブラッシングは皮膚の血行もよくしますし、被毛についた埃や汚れもある程度とってくれます。
ただ、道具選び・使いは慎重にしましょう。
抜け毛がみるみる取れる!的なものは確かに面白いほど取れますが、やりすぎると皮膚が傷ついて炎症を起こしてしまいます。これは私の経験ですが、獣医さんが非常に危険なのだと注意を促していました。
犬の皮膚被毛の状態をよく見て、その状態や望んでいるお手入れに合ったものを選びましょう。
わからない時には熟練のトリマーさんやショップスタッフさんに伺うことをおすすめします。
《対策法2-シャンプー》
シャンプーは非常に有効ですが、事前のブラッシングは怠らないようにしましょう。
また、まだ寒い、冷える時期でもあります。
濡れている時間は短く(汚れ落ちやすすぎの早いシャンプー剤)、ドライも皮膚など濡れている部分がないように乾かしましょう。
《対策法3-室内環境》
抜け毛は室内に散乱しますのでこまめに掃除をしましょう。
フローリングは舞って部屋の隅に集まりますので、飛散して欲しくない場合には、カーペットなどを引くことで、落ちた毛がそこに留まります。
シャンプー後は特に飛散しますので、クレートやベッド、飲み水用のボウルなども毛だらけになっていないか確認しましょう。
当然、人の洋服にもつきやすくなります。そこからお料理に混入ということもありますので気をつけましょうね。
気になる方は付きにくい素材を選ぶのもいいでしょう。
《対策法4-洋服を着せる》
洋服を着せることは、抜けないのではなく、毛の飛散の予防になります。
犬が嫌がらないのであればそれも有効な対策の一つです。但し、抜けた毛が洋服の裏側に
たくさんつきますので、洗濯前にしっかり取り除きましょう。
《雑学》
犬の抜け毛の時期、春の訪れと関係があることも!
時期が早いと春が早い・・・あくまで個体差がありますが、そういう話を耳にします。
抜ける〜毛だらけ〜とネガティブになりやすいですが、犬が教えてくれる季節の移り変わりに感謝するのもまた犬と仲良くなれる方法ではないでしょうか?
あ!この時期そろそろノミ・ダニ対策も始めましょうね!!