【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2020.10.1

「シニアの食事」について

前回シニアについてお送りしましたが、お役に立ちましたでしょうか。
ここ最近、知り合いの犬たちが立て続けにお空に旅立っていく中、我が家のアラナも先日6歳になり、改めて気をつけるべきことなども感じているところです。
加齢は止められるものではないので、いかに日々を楽しく健康に過ごすか、大事ですよね。

今回は、そんな毎日必要なこと、「食事」についてお送りしたいと思います。

《シニアになって変化すること-1》

まず消化機能の低下が起こりますね。全体的に流れがゆっくりになり、消化吸収のスピードが遅くなります。
またその率も下がりますので、食べたものが身にならないことも想定されます。
ゆえに、嘔吐や下痢などが起こりやすくなりますし、排便のタイミングなどに乱れが生じてきます。


《シニアになって変化すること-2》

感覚が衰えてきます。つまり、嗅覚が衰えれば食べ物のにおいがわかりづらくなりますね。
目が見えにくくなさば食べ物を認識するのにも時間がかかるでしょう。
それから味覚なども変化してくるのではないでしょうか。
これらが原因で、食べないということも起こりやすくなります。


《1と2の改善策》

まず体の各部位に異常がないかどうかを調べ、トラブルが起きていないことを確認することが大事です。
そしてウエットフードでもドライフードでも、消化吸収率の高いものを選びましょう。
内臓に問題がなければ、高たんぱくで低脂肪がよいかと思います。筋肉量が落ちてきますし、高脂肪は内臓に負担を掛けることがあります。
手作りであれば加熱して消化しやすくする、消化しやすい食材を選ぶということも忘れないでくださいね。
また1回あたりの量を少なくして、回数を増やすことで、消化吸収もしやすくなります。
匂いがわかりにくいのであれば、少し温めるなどするだけでも、匂いが立つので食べ物だと認識しやすくなります。
量を食べられない場合には、少量でも栄養になるものを与えるという方法もあります。
腸内環境が低下しますので、K9ナチュラルのトライプを与えるのはオススメです。
またロイネスやヘルマンなどにウエットフードも安全安心素材を使用していますので、シニアの子にも心配なく与えることが出来ますよ。

目が見えにくい場合には、匂いがわかるように鼻のそばに近づけるなどしてもいいでしょうし、犬の老眼であれば、少し離れたところから見せて徐々に近づけるのも認識がしやすくなります。





《シニアになって変化すること-3》

歯や歯茎などが衰え、トラブルがあると、噛みにくくなる、飲み込みづらくなるということが起きて、食べられない状態になったり、口内に食べ物が残りやすくなったりします。


《3の改善策》

歯や歯茎のトラブルが起きていないか確認をしましょう。
口内はわかりにくいので獣医師に診ていただくことをおすすめします。
食後に口内を確認し、食べ物が残っていたら指で優しく取り除きましょう。水で洗い流すことは誤嚥性肺炎を引き起こすことがありますので、もし衛生上水で流さなければいけない場合には、必ず起きている状態の体制にし、口内ではなく口の外に水が落ちるような感じにした方がいいですね。
また、指を使うのは、人の指なら柔らかく歯や歯茎に傷をつけにくいので抵抗なく受け入れやすいからです。
綿棒などは間違って飲み込むことや口内を傷つけることも想定されますのでもし使用する場合は十分に注意をしてください。



《シニアになって変化すること-4》

足腰が衰えてきますので、四肢で体を支えて食べるという行動が辛くなってきます。
寝たきりなどになれば、より食べやすい姿勢を保つことが難しくなってきますね。


《4の改善策》

無理なく食べられるテーブルなどで高さを調整しましょう。この場合高すぎても負担になりますので、状態に応じて高さを変えられるものがおすすめです。
寝たきりなどの場合であれば、ふせの状態で、胸~わきの下あたりにクッションなどを置いて、姿勢を保てるようにしましょう。
こうすることで食べ物が食道から胃へ入るのがスムーズになり、誤嚥性肺炎の予防になります。
またメンタル的にも、横になった状態よりは起きている状態の方が快適に感じるのではないでしょうか。



《まとめ》

いかがでしたか?
一口に食事といっても、その食べ物だけではなく、犬の体の状態やとりまく環境も含まれますので、私たちはいろんなことに気を配らなければいけないと思います。
食べないのは、食べたくないのか食べられないのか、その原因も様々です。シニアの場合は特に、体の衰えも深くかかわってきまし、不安感などメンタル面の影響もありますので、安易に食べ物を変えるのではなく、犬をよくみて理解して、その子にとって快適な食事の時間を提供させていただけたらと思います。





加藤ゆかり先生は、パートナーであるオーストラリアン・シェパードの女の子Alana(6歳)と共に
セミナーやイベントなどで活躍中。
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