【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2020.12.10

「犬のボディランゲージ」

早いもので2020年もあとわずか。感染症に翻弄された一年でしたね。そんな状況だからか、新しく犬を迎える方が増えているそうです。そして最近では「飼えなくなった」という相談も多いとか。理由はそれぞれかと思いますが、犬を育てることでの悩みなどであればまず犬について知った上で迎えて欲しいと強く思っています。

今回はその1つ、犬のコミュニケーションの中から「ボディランゲージ」についてお伝えします。


《犬たちのコミュニケーション》

犬たちにも私たち人間同様、意思疎通を図るためのコミュニケーション方法があります。まずはどんなものがあるかお話しますね。

①視覚によるコミュニケーション
 目で見てわかるもの~表情や動作など。

②聴覚によるコミュニケーション
 耳で聞くことの出来るもの~鳴く、吠えるなど。

③嗅覚によるコミュニケーション
 鼻で感じ取ることの出来るもの~主に肛門腺分泌物や排泄物の匂い

④触覚によるコミュニケーション
 皮膚などの体表面などで感じ取れるもの~舐める、触れる、ぶつかり合うなど。

以上の4つのコミュニケーション方法を使っています。
その中でよく使われているのが①。目で見てわかるもの。つまりこれがボディランゲージです。そしてこれは私たちも知ることで、彼らが今どんな感じなのかいち早く読み取ることが出来ます。

それにより、して欲しくない行動を回避することにも繋がっていくのです。



《ボディランゲージとは》

前述の通り、ボディランゲージとは「目で見てわかる・伝える」コミュニケーションのことで、嬉しい、楽しい、悲しい、寂しい、怖い、辛い、怒り・・・いろんなことを伝えてくれています。
特に、「ちょっといやだな」「近づかないで」「もうやめて」のような不快のサインはよく見られます。短い時間の間で何度も。これらに気づかずにいると、吠えや突進、噛みなどに繋がってしまうのです。

私たちが知ることは彼らとのコミュニケーションが円滑な方向にいきますし、こちらがそのサインを使う・発することもより有効な方法です。
ということで今回は、「不快」を伝えるボディランゲージ(以下サイン)をいくつか紹介します。



《知っておきたい犬のサイン》

①あくび
眠い、わけではなく不快を示しています。動物病院で、サロンで、目をじっと見つめられて、怒られて、様々なシーンであくびをしている犬を見ますね。

②体をブルブルッとする
濡れているわけでもないのにブルブルッとする時も不快を示しています。その犬にとって苦手なものこと(知らない犬や人、車などやトレーニングの合間など)に対してよく見られます。

③体を掻く
首のあたりやわき腹のあたりを掻くのがよく見られますが、これもそもそもの皮膚炎でなければ、痒いわけではなく、不快を示しています。これはよく皮膚炎、アレルギーだと決めつけられてしまいがちなサインです。当然深い頻度が高くしょっちゅう掻いていれば傷になり炎症を引き起こして皮膚炎になりますので、要注意です。


この3つは動きが大きいのでわかりやすいですよね。
では次に体の部位別に見ていきましょう。

④頭
横に背ける、下げる、上がる、など。

⑤目
まばたき、目を細める、目を背ける、白目が見える、凝視する、など。

⑥鼻
鼻に皺を寄せる、匂いを嗅ぐ、など。

⑦口
口の周りや鼻を舐める、固く口を閉じる、口角が後ろに引く、口をすぼめる、歯をむき出す、など。


⑧耳
後ろに倒れる、横に倒れる、前に向く、よく動く、など。


⑨尾
後脚の間に入っている、ピンと立てている、早く振る、など。

⑩体全体
背中が丸くなる、片方の前脚を上げる、体が前に傾く/後に傾く、ゆっくり動く/近づく、など。

これらはほんの一部で、実はまだまだあります。そして1つのサインではなくいくつかが同時に起こることもしばしばあります。
まずはこういったサインがあり、これらは「不快」を表しているということ、理解してくださいね。



《読み取れるようになるには》

とにかく練習あるのみです(笑) とはいえじっと見つめることは犬たちにストレスですので、例えば犬に気づかれないように動画を撮る(ただそこにいる状態のときなど)、ドッグランなどで動画を撮ることをして、何度も観る、スロー再生で観る、でしょうか。
10秒程度の動画でも意外とたくさんのサインを出していることに気づくと思います。
その時に気をつけて欲しいことは、犬の気持ち(感情)を読んでセリフをつけることはせずに、「快」か「不快」かだけを読んでください。感情を読んでいるといざという時の対処が遅れてしまいます。


いかがですか?

実はこれらのサインを読み取って反応が起こる前に対処することで、して欲しくない行動をしなくていいようにすることも出来ますし、犬の「イヤ!」を理解することで負担を軽減することにも繋がるのです。
中にはこのサインにハマる方も多数。私もその一人です。そしてなにより、信頼関係アップ!

是非ぜひ彼らの発信するサインを受け取って楽しくコミュニケーションを取ってくださいね。




加藤ゆかり先生は、パートナーであるオーストラリアン・シェパードの女の子Alana(6歳)と共に
セミナーやイベントなどで活躍中。
★詳しいご紹介はこちらからご確認いただけます!

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