【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2022.1.25
「冬の暖房器具の使い方、寒さ対策について」
大寒がすぎてもまだまだ寒い日が続いています。当たり前に暖房器具を使っている毎日ですが、安全性や注意点等意外に気づかないこともあるのではないでしょうか?
今回は、安全な使い方についてお伝えします。
《各暖房器具で気をつけたいこと》
恐らくお住まいの地域によってお使いの暖房器具は違うと思いますが、代表的なものを挙げてお伝えしたいと思います。
●エアコン
電気なのでお手軽で、設置場所も高いところなので、直接愛犬に触れることもなく、安全性も高いと言えるでしょう。最近は床の冷えにも対応するものが多くなりましたが、フローリングの部屋などは暖まるまで時間が掛かることもあります。ラグマットを引くなどして対応してもよいでしょう。
●石油ファンヒーターや石油ストーブ
寒い地域は使うことの多いこれらの器具、暖まるのも早いのですが、石油を使いますので、給油時にこぼすなどした場合に誤って愛犬の体に付いたり舐めたりしないように注意しましょう。
また地震や犬がぶつかるなどによる転倒で火災や火傷などの事故が起きないように、置き場所、置き方に注意しましょう。
石油ストーブは被毛が焼けることもあります。これらを使う時には、ガードを設けることもオススメです。
●オイルヒーター
直接火が出るものではないので安全性は高いといえましょう。乾燥もしにくく空気も汚しにくい器具です。
●電気ストーブ
こちらもお手軽で、遠赤外線効果で暖まりやすいですが、転倒や被毛が焼けるなども起こりやすいので、設置場所に注意しましょう。
●ホットカーペット
底冷え対策には有効ですが、ずっと同じ場所に居ることで低温火傷になりやすいので、温度設定など十分に注意が必要です。
●こたつ
ほとんどの子は入ることないと思いますが、まれに中に入るのが好きという話を聞きます。脱水しやすく非常に危険なので要注意です。
以上がそれぞれについてですが、いずれも乾燥しやすく、被毛の静電気も起きやすく、体内の水分量も少なくなりやすいので、加湿や水分補給など気をつけましょう。
意外かもしれませんが、高温と乾燥による冬の熱中症というのは多いと言われています。ほとんどの子が室内で暮らしていますので、室温湿度はもちろんですが、愛犬の状態もよく観察しましょう。
また寒いと換気も怠りがちです。空気の状態が悪いことも愛犬の体には負担になりますので、定期的に換気をするように心掛けましょう。