【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2023.3.17
「フードを与える際の注意点」
こんにちは。ずいぶん暖かくなりましたね。日の入りも遅くなって夕方のお散歩もしやすくなってきました。みなさまとパートナーもお変わりなくお過ごしのことと思います。
さて今回は、お悩みが多いフードについてお伝えしますね。
《食べ残したフードに新しいものを追加していい?》
結論から言うとNGですね。
ドライフードであっても、一度口をつける=唾液がつくので、フードが湿り雑菌が繁殖しやすくなります。胃腸のトラブルにも繋がりやすいので、食べ残しはすぐに片付けましょう。
一度に食べられる量にして与える、少量ずつ回数を与えるなど工夫してみましょう。
《普段ガツガツ食べる子が急に食べなくなったらどうする?》
まず身体の不調などがないか確認しましょう。下痢や嘔吐はしていないか(私たちが気づかない場所で吐いていることも)、おしっこはいつもどおりか、どこか痛いところはないか、など。
口腔内に痛みがあって食べられないこともあるので確認しましょう。
何か思い当たるのであれば動物病院で診てもらいましょう。
また、メンタル面の不調も確認しましょう。恐怖や不安などのストレスで食べられなくなることがあります。
リラックス出来る環境を整えて少しずつおやつやフードなどを与えてみましょう。
それでも食べない場合、心身両面から動物病院で診ていただくことをおすすめします。
《あまり食べない子はどのような工夫をすれば食べるようになる?》
犬が食事出来る環境は、安心安全な環境なのでまずそこを整えましょう。
フードの好みなども考慮は必要ですが、ひっきりなしに変えると食べなくなることが多くなりますので要注意です。
① 一度に与える量を少なくして回数を増やす
先にも書きましたが、代謝なども含め個体差がありますので食べきれない子には有効なことがあります。
② フードパズルを使う
脳や肢、口を使うことで自身で獲物を獲得するという喜びに繋がります。
意外にフードボウルからよりもこちらを好む子が多いのですよ。
③ トレーニングの際の報酬として与える機会を多くする
フードを使うことで栄養バランスを崩すこともなく、おやつのようにテンションが上がりすぎない利点もあります。
(フードの1日量から少しをトレーニング用などにしてください)
食べてくれない、となるととても心配ですよね。そしてついつい無理に食べさせようとしたり叱ったり・・・。
でもこれらは逆効果。食事が嫌な時間になってしまいます。
そうならないためにも、パートナーの行動や心身を観察して、食事を提供していただけたらと思います。
季節の変わり目は体調も変化しやすいので、併せて注意をしてみてくださいね。