【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2023.7.13

「犬同士のトラブルについて」

こんにちは。暑い日が続いていますね。夏休みも控えお出かけも多くなる季節。
犬OKのところへ行かれる方も多いかと思いますがそんな時に心配なのが「犬同士のトラブル」。
今回はそれをテーマにお伝えします。

《トラブルが起きたらどうする?》

結論!トラブルは起こさせないこと。
些細なトラブルでも犬にとっては「行動を起こした」ことになり「学習」しますので、次回同じようなシチュエーションになった場合に繰り返される可能性が高くなります。

また、恐怖を感じる、傷を負う等した場合はトラウマとなり、他の犬、お出かけ先またはお出かけ自体が苦手になるなどその後の行動にも大きな影響を与えてしまいます。
ですので、可能な限り予防することが大事になります。


《トラブルを未然に防ぐには》

1. 常にリラックス状態にする。
楽しいお出かけであっても、長時間乗り物に乗ることや見知らぬ場所、人、犬はストレスとなります。
ストレス下では、普段よりも反応しやすくなりますので、ちょっとしたことでけんかなどのトラブルが起きやすくなるのです。タッチケアをする、トリーツを与える、気分転換の散歩をする、などしてリラックスに導きましょう。

2. ボディランゲージを読み取る、理解する。
犬の感情はボディランゲージで表現されています。
ストレスを感じているというストレスサインのより低い(初期の)レベルのサインに気づき、対処をするだけでも、トラブルを未然に防ぐことが出来ます。


◎ 初期のストレスサイン
あくび、口元や鼻を舐める、身震いする、相手をじっと見る、前足を少し上げる、など

◎ すべきこと
ドッグランなどであれば呼び戻してランの外に出る。
オンリードであれば、すぐに対象の犬から視線をそらす、遠ざかる。

その際私たちが心がけるのは、決して焦らず、ゆったりとした呼吸を心がけることです。
それと普段から「エマージェンシーリコール(緊急時の呼び戻し)」のトレーニングをしておくとよいでしょう。



《もしトラブルになったら》

ただちに犬同士を引き離してください。
その際、人が犬の口の近くなどに手を出すと、興奮状態なので驚きから噛むこともあります。
安易に手を出さずに、間に板を入れる、水をかけるなどして引き離しましょう。
その後は対象犬はもちろん、他の犬や人からも離してクールダウンしましょう。
でも可能な限りこうならないことが大事です。



パートナーとの大事な時間がトラブルで悲しい時間となりませんように。



加藤ゆかり先生は、パートナーであるオーストラリアン・シェパードの女の子Alana(アラナ)と共にセミナーやイベントなどで活躍中。
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