【STARRYペットアドバイザー 加藤ゆかり先生コラム】2025.1.23
「犬具の選び方」について
年々寒さが緩んできているように感じます。
雪がないのは生活する上でとても快適なのですが、北海道生まれで散歩デビューが雪のドッグランだったアラナにとっては少々物足りなそうです。
先日雪原に連れて行ったら水を得た魚の如く走り回ってました。そういうのを見ると雪嫌だなんて言ってはいられないですね。
さて今回は「犬具の選び方」についてお伝えしますね。
《首輪とハーネスどちらが良いのか》
お散歩する前提で言えば断然ハーネスですね。
ハーネスはリードをつける部位が身体の重心なので、バランスがとりやすいのです。
一方首輪は文字通り首なので、どうしても負担が掛かりやすく、身体全体のバランスも崩れやすいのです。
しかしながらハーネスについてはよく思われてない方もいらっしゃるので、よく言われることについてお話ししますね。
*抜けてしまう:これはまずフィッティングですね。
各部位がきつすぎず緩すぎず、適したフィッティングにすることが大事です。
これは各ハーネスによっても違いますので、取扱説明書をしっかり確認しましょう。
また、犬がリードより後方に行く、リードを上の方にするなどの場合は抜けやすくなります。
犬が人の後ろ側にならないようにすること、犬が前方に引っ張る際には、リードは犬の背中より下に向けること、で防ぐことができます。
*引っ張る:引っ張る原因は、興味、恐怖、排泄のため、などありますが、フィッティングや犬具がそもそも合っていない、ハンドリングが嫌、でそこから逃れたくて引っ張っている場合があります。
まずは犬に負担の少ないハーネスを選び、フィッティングをしっかり確認しましょう。
そしてハンドリングにおいては、力強くリードを握らない、引っ張らない、ショックをかけない、など注意しましょう。
私たちが無意識にしていることを改めるだけでも違いが出てきますよ。
首輪に関してですが、迷子札をつける、臨時のためのリードをつける、くらいに考えるといいかと思います。
決して首輪でコントロールなどしないでくださいね。
信頼関係が壊れる、頸椎を痛める、などのおそれがあります。
《リードはどの長さを選ぶのが最適か》
あるドッグトレーナーは「リードの長さと(ハンドリングの)スキルは比例する」と言っています。
短ければ短いほど、リードでコントロールしようとしているということですね。
そしてその突っ張ったリードの状態は緊張感を生み、犬の緊張、しいては攻撃を高めてしまうことに繋がるのです。
通常の散歩であれば、リードのハンドル部を持ち、中間を反対の手で持ったときに、犬との間に緩みが出る長さ、「180cm」が適していると言われます。
この長さは調節が出来るため、余裕を持って歩くことやとっさの時にそばに居てもらうことなど、割とオールマイティに使えます。
かといって180cmマックスにするわけではないのでご注意ください。
リードに緩みが出ると犬自身もリラックスしやすいので、過剰な反応が軽減することもあります。
(ハンドリングテクニックも必須ですが)
お散歩中のお悩み、実は犬具で解決できることもいくつかありますので、気になる方はまず犬具を確認してみましょう。
その際、そういったものに熟知している方にアドバイスしてもらうのがおすすめです。
みなさまとパートナーのお散歩が快適になりますように。