【STARRYペットシッターコラム】2020.3月更新

ペットシッターの渡部暢子の日々のつれづれ vol.11
「猫ちゃん、捕獲作戦!!」

皆さん、こんにちは!
ふとした瞬間に春の気配を感じる今日このごろです。
本当であれば桜の開花も待ち遠しく、自然とウキウキするこの季節ですが、今年はちょっと事情が違って、これからどうなるのかな・・・と不安の声があちらこちらで聞こえてきます。「不安」の感染力ってすごいですね。
でも、笑顔の連鎖も負けてはいないかと!
こんな時だからこそ、笑ったり、リラックスする時間を大切に過ごしていきたいなと思っています。


さて、今回は私の実家での出来事、猫ちゃん捕獲のお話です。
実家の両親は大の猫好きで、3匹の猫ちゃんと暮らしておりますが、
その他に外で生活してご飯だけ食べに来る猫ちゃん(←言い方が失礼ですね^^;)、
いわゆる外猫ちゃんが2匹います。

実家の母は、この外猫ちゃんをタイミングをみて捕獲する目的で、ご飯を与え懐くのを待っていました。
ところが、ご飯は毎日食べにくるものの、中々捕まえることが出来ず、困り果てて、私に相談を持ちかけてきたのです。

私の自宅の猫ちゃんは保護猫ではありますが、白猫のルーシーは知り合いが保護、黒猫のクロは窓を明けていたら勝手に入ってきたパターンなので、私自身捕獲の経験はなく、完全な戦力外で、さてさてどうしてものかな・・・と困っていました。

そこで、猫ちゃんの保護活動をしている方に相談したところ、「大丈夫、大丈夫!捕獲器に美味しいごはんを設置すればね、捕まるから」と。これまで何匹も捕獲してきた方のお言葉は心強かった!早速、捕獲器の使い方と捕獲のポイントをレクチャーしていただき、捕獲器まで貸していただきました。

・まずは朝からご飯を与えず、腹ペコの状態にする事(捕獲器にご飯を設置して、おびき寄せるからね、満腹じゃ来ないよ。)
・捕獲器は入り口だけ開けて、全体は大きな布でおおい、捕獲器が見えないようにする
・捕獲するとパニックで排泄をするので、捕獲器の下にはビニールを引いておく
・捕獲したらそのまま動物病院へ(病院に事前に相談しておくといい。感染症が怖いからけして他の猫と一緒にしない)
・動物病院からはキャリーに入れて連れて帰る(捕獲器にはもう入れない)

決戦の日、案の定、腹ペコで外からじっとこちらを見て、ご飯くれアピールをしているお二方。
私、夫、母、父、家族総動員で、どうしたら猫が入ってくれるか、猫の気持ちになって設置場所やご飯の置き方、美味しいごはんがいい?いや、いつものご飯がいいよ!等など言い合いながら、いざ設置!(この間、なかなかの緊張感)

苦戦を予想していましたが、設置後すぐ「ガシャン!」と入り口の柵が落ちる音が!
なんと10分程で1匹を捕獲しました。テレビ番組で夜設置して朝捕まっているパターンが多い気がしていたので、あまりの早さにビックリ!相当腹ペコだったのでしょうね。

1匹が捕まるの見ていてたもう1匹は、一旦逃げてしまったのですが、翌日いつものようにご飯をもらいに来て、無事捕獲と相成りました。
2匹ともすぐ動物病院で血液検査と去勢・避妊手術をして、事前に用意していたお部屋(2階建てのケージ)で様子を見ることにしました。




1ヶ月程の時間が立ち、母は久しぶりの子育てに悪戦苦闘しています。
もうすぐ75歳になる母、外猫ちゃんの捕獲はとても勇気とパワーがいることだったでしょう。自分が最後まで面倒みられるか、このまま外でご飯をあげるくらいが丁度いいかな、とか・・・。悩んだ末、事故や感染症、繁殖などのリスクを考えると「やっぱり、家で面倒みよう!」と腹をくくったそうです。

猫ちゃんに、外にいた時と今、どちらが幸せ?と聞いたらなんと答えるでしょう。
本当のところは猫ちゃんに聞かなきゃわからないですが、今はきっと「外に出たい」と言いそうですね笑
私たちはこちらの都合で、猫ちゃんの生活を変えてしまっているのでしょう。外で暮らしながら、好きなところに行き、自由に生きる、短命だとしてもそれはそれでよい猫生でしょう。
ただ、実際に事故にあったり、病気になったり、殺処分になる猫ちゃんが多いのが現状です。私たちは可愛がったり、可愛そうと思うだけではなく、不幸な猫を無く為の行動をとることができます。
猫ちゃんに毎日を一緒に過ごすパートナーとして「人間との生活も悪くない」と思ってもらえたら嬉しいでよね。

ここのとこ、週末には実家の猫ちゃんの様子を見に行くようになりました。
今までより、母に会う機会が増えたのは猫ちゃんのお陰かな(*^^*)
母の悪戦苦闘の日々が報われ、猫ちゃんとの素晴らしい日々が送れますように・・・、
いや、過ぎてみれば悪戦苦闘の日々こそが、かけがえのない日々かもしれませんね。

次回もお楽しみに!





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