メイン皿より少し薄めで使いやすく。
こちらも、下部にむかってフチをそぐなど、
丁寧に仕上げられています。
面は清潔に樹脂コーティング。
黒い食器って使いにくいというけれど、
日本人は、昔から黒い漆器など
食物を目にも楽しく美しくする色を知っていました。
プレートの正体は、三陸の雄勝町かいわいで産する
黒い天然石・雄勝石。
室町の昔から、この町で伝統工芸の「雄勝硯(すずり)」を
作りついできた職人たちが、モダンな器にしました。
雄勝石は圧力を加えると、板状に
薄くうすく割れる性質がある純黒の石。
この割肌の美しさをいかしたプレートは、
和洋、料理をプロの一品みたいに決めてくれます。
天然石ならではの特長といえば、プレートの保温効果が続くこと。
お刺身や水菓子などはひんやりと、反対に、焼きたてのお肉や蒸しものなどは温かく楽しめます。
よく、ホテルなどではお皿の温度も美味しさの提供のうちなんていいますね。
こんなおもてなしをされたら、ころりです。
■温めかた
熱湯に1分ほどつけおきします。
■冷やしかた
冷凍庫でお冷やしください。
※トングなどで扱い「やけど」にご注意を
肩にあてがった鑿(のみ)で純黒の石を削り、一彫りに丹精をこめて彫刻を施す名硯、雄勝硯──。雄勝石のお皿をリリースするのは、600年前から伝わる雄勝硯の伝統工芸を現代に伝える、石工や職人さんたちなどの協同組合です。
2011年の震災から、この海ぞいの小さな谷あいの町の姿はありません。雄勝町は復興の遅れる地域のひとつなのです。この町跡で、いまは「室町時代から600年つづく雄勝石の伝統を、この先の時代に残していこう」と小物の制作や販売、ワークショップなどの活動をつづけています。その品々は、町庁舎広場・復興商店街わきの組合仮工房(2013現在)でも入手できます。
今はおだやかな波音が寄せる緑の谷の雄勝町。南三陸町の復興商店街への途上ですので、お近くの際はぜひ。地元の方々のあたたかな人柄にもてなされます。
雄勝硯生産販売協同組合
宮城県石巻市 雄勝町
東京駅・丸の内側駅舎の屋根材の黒いスレートも雄勝石。大正3年の創建時にも、平成24年(2012)の復元時にも使われています。復元工事のときは、準備した石材が震災で流されたため、ボランティアなどたくさんの方々の手で一枚いちまい拾い集められ、きれいに洗われて納品されたんですよ。それは雄勝町の方々の、復興への希望をたくした一歩でした。現在は、約約8名の雄勝硯職人が活動しています。
みんな同じでなくていい
てづくり・自然の味があるものを愉しもう
天然石のため、ひとつひとつ風合いや石の模様が違い、個性があります。
自然物の風合いとしてお楽しみ下さい。